社長の思い
農業を魅力ある職業として伝えたい。
農業に就く前のこと
大学卒業後、「将来は起業」の思いを抱き営業職に就きました。しかし、精神的に追い込まれ1年程で退職。
心機一転「自分は何が得意なんだろう」。これから始まり、迷い考え検討し、「体を使って農業をしてみよう」と決め信州の農業法人に就職しました。
農業をしてみたら…
まず何より、汗をかいて、頭も使って楽しかった。長野県の露地野菜の栽培は、農繁期は忙しいが、冬休みが取れメリハリがあって良かった。そして、冬は寒いが、夏は扇風機ひとつで眠れる涼しさに「別世界だ」と感じました。
子どもの頃の農業のイメージ(汚れる、大変)は、あまり変わらなかったが、それを遥かに上回る"一生懸命に汗を流し、日々感じる仕事の達成感"に、この上ない喜びを感じました。初めての年は、前職で偏屈になっていた自分でしたが、農業によって素直に成長できる自分を実感。本当に良かったと思いました。
独立してみたら…
ビジネスの永遠のテーマである「ヒト・モノ・カネ」は、農業も変わらない。しかし、他業種と比べて、遅れや不足がたくさんあると感じました。
お陰様で生産規模は大きくなりましたが、それにつれ、自分ひとりの力の限界を知ることになりました。そこで改めて、多くの人に助けられ、今の自分も過去の自分も存在していることを思い知ります。
この道を歩こう、夢があるから
学校の卒業を前にして、農業を就職先として認知している人は、とても少ないと思う(私もそうでしたから)。しかし、決して「やりがい・休み・お金」が低いわけではない、と思います。さらに、農業はヤル気のある若いエネルギーが集結すれば、自分たちの目標達成と地域の活性も実現するに違いない。そんな仲間が増えた時、今までお世話になった方々にいろいろな形でたくさんのものが返せる。「こんな良い職業なんだ」と、農業と全く関係のない環境で育った私は、今確信しています。